新たな年を迎え、謹んで感謝を申し上げます

ゆく歳、くる歳…
皆様におかれましても一日として同じ日のなかった2019年であったことと存じます。
新しい年をご一緒に迎えられる「当たり前」をゆるされている有り難さ、心から感謝を献げる朝であります。

「夕となり、また朝となった」という言葉があります。「当たり前」ですよね、そんなこと。

しかし、こんな「当たり前」の中にこの写真の笑顔のヒミツがあるのでした。

映画「男はつらいよ」を観てきました。内容はさておき「寅さん」の輝きは褪せないですね。輝いている人を見ると憧れるものです。憧れているうちはいいのですが、なかなか輝いてこない自分に、「どーせわたしなんて」とうらぶれてしまいがち。

新年の縁起担ぎに誰でも輝くことができる簡単な方法をご紹介しちゃいます!

キーワードは「夕となり、また朝となった」。

写真に写る皆さんに限りませんが^ ^)誰もが自分でも見ることのできない暗い濃い影を持っています。時代は今、影をどんどん切り落とす傾向にあります。影を切り落とす、とは「本当の自分はダメ」ということと同じ意味。ネオンライトで輝いたふうに演じて、本当の自分を隠してしまう。そして、認知症やガンという形になって蓋をされてきた何かが暮らしに影を落とす。すると、メッキは剥がれ、本当の自分が少しずつ顔を覗かせてきます。そこに光が当たることを「輝く」というのでしょう。

ある小児科の先生のハナシでは、人は本当の自分を出さずにはこの世を去れないのだそうです。

「介護」という仕事はこの影をケア(大切に)する仕事、影の立役者です。ウェンディがピーターパンの足と影を縫い戻したように、介護士たちは、皆様が切り落とすより仕方のなかった「影」を本人と一緒に大切にするお手伝いをしています。「あなたはそのままでいいんですよ」、と言葉でなく、存在することで伝えるのが私たちの仕事です。自然と顔が明るくなって、輝き始める。それは伝わってきている証拠。逆説的ですけど、影を大切にすると、誰もが輝くことができる、ということです。だから介護の仕事を3Kって言うでしょ、「くらい」「かげを」「かがやかせます」。

「くらしにいのちを」

とりもなおさずケアを提供する私たちがしっかりと自分のケア、それも「本当の自分」のケアができていて初めて人様のケアに手を出すことができるのです。万益舎の理念の土台は「自分を愛するようにあなたの隣り人を愛せよ」。本当の自分=自分の影を愛した分だけ人様を大切にすることができるのです。すると、暗いものは暗いままがいい、と頑張って明るく振舞わなくってよくなるんです。すると、勝手に輝き始める、これが「夕となり、また朝」効果なんですね。

そんな愛の流れの中で、皆様とご一緒に新しい年を迎えることがゆるされているということは、感謝なことです。

皆様におかれましても、輝いていたって、くすぶっていたって、うらぶれていたって、これがわたし、そのままでいいじゃないか、と自分を大切に、内側から命輝いて生きる、そんな一年になったことを、心から信じてお祈りいたします。

万 益 舎

笑顔で「またね」といえる場所

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