第8回癒しのまちプロジェクト

2022年7月25日(月)11:00〜12:00

参加者:高木裕樹牧師、川上哲弥氏、川上こづえ氏、菅原慎司

今回は、起業まであと2年となった川上氏の現状について、そこから掘り下げてそれぞれのこれからの展望と今すべきこととを話し合った。

川上哲弥氏:現在、雇われの身であるので、経営者がどのような経営判断をしているかを見ては考え、妻とよく話し合っている。一従業員として、経営者の一貫性のなさは、現場に不安を生じさせることを体験している。翻って自分が経営者になったときには、経営者がどれだけ変わらないもの軸にしているかが要だと考えさせられている。つまるところ、養うべきは信仰、と身に染みている。

また、2年後の開業に向け、たくさんの経営者の話を聞きに行きたいと考えている。一人でなく、妻と、また、このプロジェクトのメンバーと勉強しに行く機会があれば、と思っている。

高木牧師:以前キングスガーデンの創始者三谷氏にインタビューした事を思い出す。どのように大きな仕事を成したのか「how to」を聞けるものだと期待して行ったが返ってくる答えは何につけても「祈りが全て」だと言う事だった。軸がブレるとおかしくなるという話が出たが、話を聞きに行く際も、何を聞きたいか、準備をして実り多い訪問にしたい。

今日はこのプロジェクトのありようについて、まとめてみたいと思う。

このプロジェクトの共通基盤は、全ての働きの中心に教会がある、という事なので、今の世の流れをも大切にしつつ、どのように地域に教会の存在が貢献していくかをまとめてみた。

一つは、連携・ネットワーク。様々な関係性をそれぞれが大切にし、繋がりを広げていくこと。米沢のビジネスパーソンや為政者とすでに持っているネットワークを通じて、一人ひとりは小さくても、つながりを活かしてインパクトのある教会ならではの働きを展開できる。

二つ目に、仕組み。それぞれが主体性を持って活動したくなる仕組み作りをしていくこと。十字電子の社長と先日話したのは、高卒の7割は進学する中で、ここに残って就職する3割の若者に、地元に残ることの誇りを伝えていく活動をしているということ。米沢を支えようと主体的に考える若者を作り出しているのだそう。

最後にそれを貫くのはやはり信仰。この理念を共有できる人と一人でも多くつながり、このプロジェクトにどういう形でか参画したいと思ってもらう。あらゆる機会で、このプロジェクトを知ってもらう取り組みをしている。

菅原:為政者、ビジネスパーソンに加え教育者との繋がりも広がっていくと楽しいと思う。

教会が真ん中にあって…という考えに大いに賛成、というより、それがないと福祉の仕事は仕事として成り立たないため、それは絶対に揺るがすことのできない条件である。

先程、高木牧師からもあった「一人ひとりは小さくても」は同じ土台に立てばこそで、このプロジェクトを通して、使徒行伝のように教会は純粋に聖書の言葉で私たちを養い導いてくれる役割を、私たち信徒は教会の働きをサポートする役割をそれぞれに担う仲間を増やしていきたい。

井上こづえ氏:我が家では両親がホームスクーリングを何年にもわたっておこなって来た。井上家では、机に座っての勉強時間は一日2時間から3時間と少なく、一日の大半は自然の中で過ごしたり、家事を分担してやったりして過ごした。それでも、高校生くらいの年代になると、兄弟それぞれが、自分の進みたい仕事(教師、ダンサー、調律師、調理師)に必要な勉強をみつけ、自主的に資格を取っていき、私をはじめ、今はそれぞれが自分の選んだ道に進み、生計をたて、家族を育んでいる。

菅原:先日、美容室に行ったら、来年義務教育にあがる子供がいるのだが、個人的には小学校に行かせることに疑問を感じていると言っていた。彼に井上家の話をしたらとても勇気づけられており、米沢でも義務教育を受けないという選択肢があって、実際にその選択をしている方がいることに感銘を受けておられた。

高木牧師:まさにそれが希望の実体である。このような存在、また選択肢があること、そしてそれは自分が決断し選択できるということを発信していくのが教会とこのプロジェクトが世間に向けてできる貢献ではないだろうか。

⇧高木牧師の話に出てきたキングス・ガーデンのウェブサイト

⇩創始者・三谷氏の著作。この本は希望とエネルギーをもらいます!

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